フンドシ

「他人の褌(フンドシ)で相撲を取る」。他人の持ち物を利用して、自分の利益や儲けをはかることのたとえだが、僕はこの言葉がとっても嫌いだ。
世の中は、大きなものに撒かれろ的な考え方が大半を占めているから、他人のものであれ、大きな看板や信用、他人の結果の下で、またはそれを自分の手柄として活動することは一見すると有益に思える。だけどその状態に慣れてしまうと、自分自身の実力以上に自分を過信し、それがミスにつながる。実際、周りにのせられ祭り上げられた挙句、使えないとなるとさっさと捨てられた人たちを何人も知っている。
音楽業界はもちろんその他業界でもプロとして生きていくのであれば、他人のフンドシなんか使わないという「プライド」が一番大事。たとえちょっとそれが遠回りでも、絶対守り通さないといけないものだと思う。