ドラゴンズの強さとメディアの対応

ペナントレース後半戦が始まったとたんに6連勝。8月中ごろにはマジックも出るらしいドラゴンズ。昨日も久しぶりに沖縄で放送があり、巨人戦をジックリみてました。


ファン目線からか見知れませんが、今のドラゴンズの強さは強かった頃の西武を彷彿とさせます。確かにそつがなさ過ぎて面白みにかけるかもしれませんが、徹底的にミスをなくし、ひとつでも前の塁をねらおうとする野球は、まさにお手本です。


こうした「強い」野球が賞賛されるべきなのですが、現状はそうではありません。メディアは視聴率や売上重視なので、派手なホームランやわかりやすいコメントばかりを重宝してきました。それは放送する側、出版する側からすればいちばん簡単なコンテンツだから。解説者も、応援団目線でコメントし、プロとしての解説を怠っている人が多く残念でした。


そして、そうした手抜きが今になって「視聴率の地盤沈下」を引き起こす一端になったのです。巨人戦の人気が落ちているのも本当の野球ファンを啓発してこなかったことが原因でしょう。もちろん巨人のFA引き抜きや若手の底上げを怠ってきたつけもあるでしょうが(実際にきっちりとした野球が全くできてない)、「派手に打って勝てないなら面白くない」と思わせてしまった「メディア」が一番の戦犯です。


近年、スター選手はメジャーに流出し続けています。それはお金の面だけではありません。野球をちゃんとわかるファンの前でいいプレーをしたいと望むからではないでしょうか。


中日の野球で、守り勝つが今年のテーマだそうです。一見地味ですが本当の眼をもつ野球ファンを開拓していくには、地味でもいいプレーを「ちゃんと解説」できるひとが解説し、本来野球というスポーツのもつ全体的な魅力を掘り下げる報道をメディアがしていかなければならないでしょう。




一野球ファンとして そう願っています。