てーげーとEASY GOING

沖縄とオーストラリア。温暖な場所に住む人たちの人柄はとっても似ています。
そのキーワードは沖縄なら「てーげー」、オーストラリアなら「EASY GOING」。どちらも大体同じ意味で、良く捉えれば「おおらか」悪く捉えれば「いいかげん」。
 ボクはオーストラリアに7年、沖縄に6年と続けざまに住んでいるのですが、ちゃんと住んでいるからこそ言いたいことがあります。ビジネスの関係の中で「てーげーとEASY GOING」を言い訳に使うのはやめましょう。

今日もクリーニング屋に革製品のクリーニングを頼みに行ったときに事件はおきました。用心して、いく前に問い合わせの電話は欠かせません。「革製品は5000円です」との応え。ですが、いざ店に言ってみると「サイズが大きいから7000円です」との返答。じゃあはじめに言ってよと思いましたが、「きれいになります」と言われたので、我慢してそれでお願いしますと頼みました。高額ですし、一応念押しで帰り際に「うまくクリーニングできてなかったら代金全額払いませんよ」と言うと。「きれいになるかどうか補償できないから、それならやりません」との応え。さっき「きれいになります」って言ったじゃん。
こちらが確認しながらやってもこのとおりです。これもはじめから「まず商品をお持ちになった上でお見積もりします」とか「仕上がりには全力を尽くしますが、状態を確かめて見ないとわかりません」などと対応していくれれば多少気持ちも違うのですが・・・。

勘違いしないでください。「てーげーとEASY GOING」のおおらかさを、うまく人生にフィードバックし、人に迷惑をかけずに生きている、気持ちのきれな人たちもいます。
そう言った人がいるからこそ、逆にこういった負のエピソードも際立つちゃうのです。
友達関係という対等な立場なら「いいかげん」な事をされても、こちらは「おおらか」でいられます。でも客とお店ではそうは行きませんよね。

友達と関わるのと同じような感覚で仕事をしないこと、プロ意識をもつことでかなり改善されるとおもうのです。

この島の人たちが、オーストラリアの人たちが、もうチョットその線引きができたら「てーげーとEASY GOING」も、もっとスキになれるのになぁ。