王ジャパン完敗

2対1 よくやったなんて「おためごかし」は言いたくないのである。

実際両チームの選手の体の切れには違いを感じた。
韓国はあの選抜チームで早くからキャンプを張り、実戦にそなえたという。日本チームはやっと実戦に慣れてきたところ。この大会の日程はわかっていたのだから、もう少し早くから仕上げるべきだった。たぶん「それなりに勝てる」という慢心がどこかにあったのだろう。
 それにもうひとつ気持ちの面での差。韓国の若手は今回の大会の勝敗いかんで兵役の免除がされるとのこと。気持ちの面が大きく反映する短期決戦、これ以上モチベーションがあがるものがあるだろうか。韓国の選手が生き生きプレーする反面、日本の選手のここ一番での弱腰、集中力のなさを痛感した。

日本が大リーグを追っかけ追いつけでやってきてかなりの差が詰まった。それはいいこと。でもそれと同時に日韓の野球には50年の差があると言われていたが、差はこれでなくなったといっていい。

このリベンジはいつのことか?日本代表が「気迫」をもつには、彼らに名誉以上の何をあげればいいのか?首脳陣の采配に問題はなかったのか?
「絶対の勝ちを期待する」
厳しすぎる言い方かもしれないが、国際大会で日の丸を背負うということとは、そういうことなのだ。

アメリカが負けるとは思わないが、もし奇跡が起こり、準決勝でまた韓国と対戦できるとしたら。それはいいチャンスであるが、実に厳しい試練でもある。もしそれが叶うなら開き直りでの「無心」で戦いに望んで欲しい。もう失うものはない。