基地依存症

沖縄県知事選挙は、経済振興をメイン政策に掲げた仲井真氏と、米軍基地撤廃を全面に闘った糸数さんの一騎打ちでしたが、結果は僅差で仲井真氏に軍配があがりました。


仲井真氏には期待しているのですが、やはり沖縄の知事選なのに選挙ポスターやチラシ、政権アナウンスで基地のことを全くと言っていいほど触れなかったのは気がかりでした。
 当選後すぐ借用期限の切れている普天間基地の早期返還はアメリカ軍に対して希望は出したそうですが、相変わらず県内移設を内定させている感じがプンプンします。
 まぁ政治家さんのすることですし、短期的に見れば基地がある沖縄の方が儲かりますので、経済振興第一を政治理念にしている行動としては充分理解できます。


ただ、当選後の県内の人たちのインタビューで「基地がなくなったら不安」とか「国からの補助金が下がる」とかの発言を聞いていると、基地依存症な経済体質は究極のところまで来てるなぁと感じます。とどめは就職活動中の学生の「基地がなくなると就職先が減る」という意見でした。あの米軍へリ墜落の大学の学生ですよ・・・。


私見ですが、今回の県民の選択は短期的にはいいビジョンでも長期的に見ると自分たちで自分たちの首をしめてる風に見えます。
 観光産業が空前の伸びを見せる今だからこそ、基地の呪縛から自らを解き放つチャンスだったのですが・・・。


仲井真新知事には、そういった長期ビジョンも見ていただきながら、沖縄を健全な県に導いていただきたいものです。