マニアック=少年の心

何かにこだわりを持っている人は素敵である。たぶん人生が何倍か楽しくなっているはずだ。
ボクの親友ふたりもそんなマニアックな面をもっている。

R氏は究極のカーマニア。車自体のドレスアップから装備の充実などを生きがいとし、各種パーツの取り付けなどもできるだけ自分で行う。整備、洗車も厳しく、いつも鏡のようなボディを維持している。エンジンオイルもにごる事がないらしい。車のことで分からないことがあると彼に聞くのだが、答えられないことがない!さらに、カーケアグッズもたくさん持っていて、なにかあると「俺、それ持ってるから使えば」とドラえもんよろしく、道具を出してくるのだ。あれだけ愛されている車は幸せである。

今度は飛行機マニアのM氏の話。航空マニアは数多くいるが、彼はその中でも自称「ジャンボ」フェチ。最近はJALではなく、ANAのファンなんだとか。模型も数多く所有している。多分彼自身が普通の人にあまりマニアックなことを話すと引くというのが分かっているらしく、航空オタクの片鱗しか垣間見せないが、東京などに出張の際には空港内のANAショップで何時間いてもあきないらしい。先日はお土産で歴代「スチュワーデス」のフィギュア一体をもらいびっくりした。でも本人はそのシリーズを全部一括で買おうか相当悩んだらというから筋金入り(今回は最終的に買わなかったらしいが次回は妖しい)。

飛行機や車の話をするときの彼らは少年の目なのです。もしかしたらマニアックという響きの根底にあるのは、少年時代にあこがれた夢のカケラを、そのまま心に残し続けている事なのかもしれません。そして、だからこそ人生を楽しめる茶目っ気があるのでしょう。

そういうボクは自分で気がつくようなマニアックな趣味はない(人から見たらあるのかもしれないけど)。ただ、作品を創っているときは彼らのような目をしていると思います。たぶんボクらが仲がいいのは少年の心をもった大人になりきれない同類だからでしょうか?

ボクもそのうち仕事以外にマニアックになれるものを見つけて、さらに少年心を燃やしたいと思います。