世界はいつも鬼ごっこ

今日はライブドア関連のニュース一色!時間内なのに東証で株取引中止なんて前代未聞ですね。

粉飾決済疑惑のライブドアですが、当然「グレー」の部分(突っ込みどころ)があるからこうして捜査が入ったと思いますが、実際は日本の会社で全く真っ白という会社なんてないのでは? それは人間がいい部分と悪い部分をバランスとりながら生きていくのと似ていると思います。「出る杭は打たれる」じゃないですが、色んな思惑があって「見えない力」によってライブドアが鬼ごっこの鬼にされた感があります。堀江さんは好きでも嫌いでもなく、かばうわけじゃないですが「運が悪かったね」と言いたい気分。

 よく考えてみると、この「鬼ごっこ」って民主主義世界の摂理なんですよね。もともと闘争本能をもった人間が、秩序を守りながら生活するとき、ガス抜きというか感情の鉾先というか、「仮想の敵」を常に世間が作り出す(見つけ出す)ことが必要なのですよね。今回は昔からの経済的秩序を乱す存在のライブドアだったわけです。
 テロに対する仮想敵の発想で「イラク戦争」に突入したアメリカは「鬼ごっこ」の常連。この国は移民の国という成り立ちから「分かりやすい」敵をつねにつくり国家をまとめてきました。もちろんテロはゆるされない行為ですが、その存在さえも利用して戦争を正当化している人たちを見ていると、ガス抜きなどを超えてしまった「悪意」を感じます。


ホントに鬼になった人や会社や国だけが完全無欠に悪いのでしょうか?


「鬼ごっこ」という遊びを止められない心にこそ「鬼」が住んでいるような気がします。さあ子供のころのように「鬼ごっこ」を止めて友達に戻る時間です。だって僕らは鬼じゃなくて人間同士だから。