西遊記

月9の西遊記が視聴率好調みたいですね。まぁ香取・深津・内村さんとならぶキャストも豪華ですしこの数字もうなずけます。ただ世代的に、どうしても堺・夏目さんの初代・西遊記と比べてしまいます。個人的にはやはり初代のイメージが強すぎます。
 原因はストーリーが見覚えがあって、結末が読めてしまうこともそうなのですが、ボクにとっては「画質」がとにかく大きいです。初代はもうちょっとかすれたような感じで、色ももう少しあせていて、妖怪やその時代の混沌感がものすごくありました。現在の西遊記は画質がクリアすぎて、その「怖さ」が伝わりにくいのです。そういえば昔の「犬神家の一族」や「八墓村」、「妖怪人間ベム」なんかも怖かったなぁ。それも「画質」のせいだったのかな。いやボクはそれをあえて「画面の情感」とよびたいですけど。
 テクノロジーの進化はとてもいいことなのですが、いいものまで変えてしまうことはありません。昔ながらの古きよき「画面の情感」をうまく残した映像作りができないモンでしょうか?